今回ご紹介させていただくのは、11歳のヨークシャーテリアの2㎏ちょっとの女の子です。
頻尿の症状があり、かかりつけの病院に行ったところお腹の中に腫瘍があると言われ、早めに手術ができる病院を受診するよう勧められて、当院にご来院されました。
診察させていただき検査の結果、お腹の中に約4センチの腫瘍ができていてその腫瘍が直腸や膀胱を圧迫しており、便が出しずらく頻尿になっていることがわかり手術をすることになりました。
開腹してみると、子宮や膀胱、直腸を圧迫するように体重わずか2キロの小さなお腹に4センチほどの腫瘍ができてしまっていました。
こちらが取り出した腫瘍です。
高齢で２㎏ほどの小さな子でしたが、レーザーを用いることで出血が軽減され、無事日帰りで手術をすることができました。
こちらが術後の写真です。出血も無く傷口もきれいです。
術後は少しづつ、食欲や元気も出てきて尿や便も順調に出せるようになり飼い主さまも安心されたご様子でした。
病理検査の結果は、良性の平滑筋腫で完全切除できているとのことでした。これからも元気に長生きしていただきたいと思います。
