日帰りレーザー手術

レーザー手術とは

レーザー手術は出血・痛み・感染の危険性が少なく、術後の回復も早い手術法です。そのため避妊・去勢はもちろんの事、その他多くの症例が日帰りで手術が可能となっております。

1 .少ない出血

切開と同時に小血管もシールするため出血を大幅に減らし、従来のメスでは難しかった出血の多い手術の数々を可能にします。

2.少ない痛み

レーザービームが神経末端とリンパ管もシールするため、その結果浮腫と痛みを少なくします。それゆえ術後の回復がはるかに快適になります。

3.感染リスクの低減

これはレーザービームのユニークな特徴の一つであり、レーザーを照射した場所の細菌も殺してしまうため効果的に無菌状態を作り出します。

4.迅速な回復時間

感染リスクの軽減、少ない出血、少ない痛みと腫れによって手術後の素早い回復を可能にします。

メスとレーザーの比較

メスで切開した場合…

少し切開しただけでも出血してしまいます。

レーザーで切開した場合…

出血を最小限に抑えより安全に手術を行う事ができます。

切開比較の動画

日帰りレーザー手術の流れ

step1:丁寧なカウンセリング

リラックスしながら行われるカウンセリング。ペットの日頃の様子から、どんな症状が出ているのかをヒアリングしカルテに記入していきます。心配事などありましたら何でもご相談ください。

step2:手術前の検査

触診や聴診、採血による血液検査、また必要に応じてレントゲン検査や超音波検査を行い手術前にペットの状態を把握し、麻酔の準備にかかります。

step3:レーザーによる手術

止血しながらの切開となるため出血や痛みが少なくすみます。身体への負担が軽いため回復が早く、ほとんどの症例が日帰りで手術できます。また、感染のリスクも激減します。

step4:その日のうちに帰宅

術後はすぐに住み慣れた家族のもとで過ごせるため、ペットはもちろん飼い主のストレスも軽減されます。その後も定期検診などで丁寧なケアを心がけております。お迎えは17:00から18:00の間となります。

主な症例

避妊・去勢

従来の方法よりもさらに安全にストレスが少なく日帰りで行えます。

乳腺腫瘍

避妊手術を行っていない高齢のわんちゃん・ねこちゃんに多く見られる病気です。
乳腺にしこりができ、だんだんと大きくなっていきます。当院でも、最も多く扱う症例の1つです。 わんちゃんの場合は50%の割合で悪性と言われており、ねこちゃんの場合だと70~80%の割合で悪性と言われています。そのままほかっておくと肺へ転移してしまう事もありますので、お腹にしこりがある事に気づいたら小さくても早めに病院へご相談下さい。

<手術前>

<手術後>


<手術前>

<手術後>

体表腫瘍

足先や背中、首や顔など様々な所にできる体表腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々なものがあります。
また良性のものでもどんどん大きくなってしまう事もあり、本人が気にして舐めてしまったりする事で腫瘍が自壊してしまう場合もありますので、小さくても気づいた時点で早めに病院へご相談下さい。

<手術前>   <手術後>

この子は良性の脂肪腫でしたが、こんなに大きくなってしまいました。

<手術前>   <手術後>

この子は悪性の肥満細胞腫でした。

<手術前>   <手術後>

足先にできる腫瘍は本人が気にして舐め壊してしまう事がよくあります。

口腔内腫瘤

口の中にできる腫瘍は初めのうちは気付かれないことが多く、悪性腫瘍の場合後になって出血が見られたり顔が変形してきたりしてから連れてこられるケースがあります。
レーザー手術では、顎の骨ごと切除するような症例でも日帰りで行うことができます。

軟口蓋過長・鼻孔狭窄症

短頭種に多い病態で、呼吸困難を引き起こします。レーザーを用いて軟口蓋を切除し、鼻の孔を広げる手術を行っております。

大腿骨頭切除

レッグペルテスや再発性の股関節脱臼、重度の股関節疾患など、大腿骨の頭を切断する手術が必要になるケースがあります。そのような手術でも、レーザーで日帰り手術が行えます。

抜爪術

猫の爪を取る手術です。以前は痛みや出血がひどく、とてもやりにくい手術でしたが、この炭酸ガスレーザーを使う事で、術中も出血は最小限に、術後の痛みも抑えられ日帰りで行えるようになりました。

会陰ヘルニア

去勢をしていない雄犬で多く見られる病気で排便がしにくくなります。放置しておくと膀胱や前立腺などもお尻の方に出てきてしまい、大変なことになる場合もあります。重症例でも去勢、開腹しての結腸固定、両側のヘルニア整復を炭酸ガスレーザーで日帰りで行えます。

鼠径ヘルニア

内股の筋肉のところからお腹の中の組織が出てしまっている状態ですが、これも日帰りで手術ができます。

膀胱切開

膀胱結石ができてしまい、食事で溶かすことができない場合、手術にて取り出す必要があります。その際もレーザー手術で日帰りで行えます。

眼球摘出

重度の角膜損傷、緑内障、その他眼球の病変で最終的に眼球摘出が必要になる場合があります。炭酸ガスレーザーならば、ほとんど出血がなく日帰りで手術を行えます。

眼瞼腫瘍

眼のふちにできる腫瘍は、大きくなると眼球に接触してしまい目ヤニや充血の原因となってしまいます。
また大きくなればなるほど手術の際欠損部が大きくなり、眼の形が少し変わってしまう事もあるので、気づいた時点で病院へご相談下さい。

<手術前>

<手術後>

肛門周囲の腫瘍

肛門の周りにできる腫瘍は、去勢手術を行っていない男の子に比較的多くみられる腫瘍です。大きくなると排便の妨げになってしまったり刺激で出血してしまい化膿してしまう事もあります。

<手術前>

<手術後>

悪性腫瘍による断脚

悪性度の高い肥満細胞腫や骨肉腫などの腫瘍ができてしまった場合、断脚を行う事があります。

肛門嚢切除

感染のリスクがある手術も、レーザーでは細菌ごと蒸散できるのでクリーンに行えます。

歯肉腫

口腔内は出血が多いのですが、レーザーで出血を最小限にできます。

☆小さなイボのようなものは局所麻酔で処置する事も可能です。イボの場所やその子の性格によっては全身麻酔が必要になる場合もありますのでご相談下さい。


*その他様々な症例が日帰り手術の適応となりますのでお気軽にお電話にてご相談下さい。